「最高気温が30℃を下回る」とは

言葉の意味を問題にしています。

 

まず、「最高気温が30℃を上回る」が何を指すのかは解る、ということにする。

たぶんこういうことだろう:

グラフ①

1日の気温の変化の中で、30℃未満のところから上がっていって、30℃超過のどこかに達して最高気温を記録して、30℃未満に戻る。

 

言葉として「下回る」が「上回る」の対義語なのだとしたら、「30℃を下回る」は

「30℃超過のところから下がっていって、30℃未満のどこかに達して、30℃超過に戻る」

を意味するのだろうか:

グラフ②

でも今は「最高気温」を問題にしてるので、「最高気温よりも高いところから最高気温に達する」ことはあり得ないから、こういうことだろうか:

グラフ③

つまり「下回る」が「上回る」の対義語であるとは、「『上回る』と逆の挙動を指す」という意味でそうなのではなくて、「上回らない」という意味で「上回る」の逆、なのだろうか?

 

あるいは、これだろうか:

グラフ④

1日の変化の中で、ではなく、

「過去数日最高気温が30℃を越える日が続いた、その翌日の最高気温が30℃に達しない」

ことを指すのか?

連日の最高気温のポイントをなぞると水色の線になり、これはグラフ②と同じパターン、「30℃超過のところから下がっていって30℃未満のどこかに達し30℃超過に戻る」になる。

 

以上のうちのどれなのか? あるいはこれ以外の何かなのか?