初ライヴで悟ったのは「私は走る」ということ。
速弾きの箇所。リハでは全力でやっと追いつけたり追いつけなかったりする箇所に、本番では当然全力で臨むわけです。すると、走る。まさか自分が既定のテンポより速く弾くということがあり得るとは想像がついてない。
あとで録音を聴いてびっくりする。自らの秘めたるパワーに、ではなく、セルフ・チェックの出来てなさに。
いっぱんに、本番では、リハ比で 5% 増しの力が出てしまう、100 のつもりで弾いてると 105 の力が出てしまってるものなので、よくよくセルフ・チェックしながら「コントロールする」必要がある。
ということを最初のライヴで学んだのでした。
昔のロックって、走る。
David Bowie 'Always Crashing In The Same Car'、"Low"(1977年)所収。
淡々とした曲というイメージだったし、ドラムはむしろタメの効いたイメージだったので、改めて聴いて、BPM がどんどん上がってゆくのにびっくりします。
T. Rex 'The Slider'、"The Slider"(1972年)所収。
引き摺るような重いテンポが魅力だと思うんだけど、BPM 走りがち*1だなあ。
私がミル・マスカラスを知った経緯。
まず、これ
の2本目の空耳(1'39"~)でのタモリ氏のコメントで「チズ・マスカラス」というワードを聞き、
↓
これが『タモリ倶楽部』本編に登場したキャラだと知り、
↓
そのネーミングの元になった「ミル・マスカラス」を知った、
という順序でした。
「ミル・マスカラス」のパロディとして「チズ・マスカラス」が生まれ、それをネタに『空耳アワー』のスキットが作られた、という経緯を逆に辿ったわけです。
それまで聞いたことのなかった名前でしたが、これをきっかけに続々とこのミル・マスカラスの名前を目にするようになりました。私がフォローしてる情報源は専ら音楽関係なわけですが、多くの音楽ブログが競ってミル・マスカラスを取り上げるのでした。ジグソー「スカイ・ハイ」が《ミル・マスカラス入場のテーマ曲》として認知されてることとか。
さいきん友人から「バーダー・マインホフ現象」というのを教わりました。私がミル・マスカラスの名前を目にするようになったのは、この例だと思います。
T. Rex 'The Slider' は、この空耳で知りました。