"No New York" では DNA 一択と思ってたんだけど、Mars を聴き直したら面白かった。
このアルバムは4バンド各4曲ずつ収録。Mars の2曲目:
冒頭、前の曲 'Helen Fordsdale' のケツが一瞬ミキレてて、'Hairwaves' は 0'05" から。
このつべのチャンネルは他にも、「Mars - Puerto Rican Ghost」として上げてる動画がじつは DNA 'Size' だったりと、杜撰。
Mars の3曲目:
ヴォーカルの節回しが改めて凄い。
Mars はつべにライヴが上がってたりするけど、意外と穏健なイメージ。
Mars に限らず、このアルバム参加のバンドが他にリリースした作品で、このアルバムにおけるほど過激な音像を呈するものは無いのではないか。
ところが、Wikipedia「ノー・ニューヨーク」に、
「イーノは、プロデュースにおいてあまり手を加えず、各バンドの演奏をできるだけ生のまま活かそうとしていた」
の記述があり、意外だった。たしかに音を付け足したりしてはいないけど、ローファイでゲインが過剰で、やみくもな「ノー・ウェイヴ」は、イーノがでっち上げたもの、という印象があるのだけど*1。
DNA 一択というか、'Not Moving' 一択というか、Arto Lindsay は割とどうでもよくて Robin Crutchfield のオルガンが衝撃だった。オルガンがというか、そこに掛かったモデュレイションが衝撃だった。
Robin Crutchfield も、その後の、簡素なニューウェイヴ・バンド Dark Day にしろ、ハープ、リラ、プサルテリなどを使った、妖精を題材にしたとおぼしき一連のソロにしろ、とくに目醒ましい印象は無い。
*1:どのバンドの誰のコメントだったか(James Chance だったかな?)、「ロンドンからイーノとかいう奴が来て、あんなアルバムでっち上げやがって」みたいのを読んだ記憶がある。