Musica Ficta (バンド)

Musica Ficta は Udi Horev אודי חורב(ギター、作曲)がエルサレムで2003年に結成したバンド。

Discogs には目下、2012年に Fading Records からリリースされた "A Child & A Well" だけが載ってる。

カケレコさんの「MUSICA FICTA / A CHILD AND A WELL」のページによると、(Fading からのリリースは2012年だけど、もともと)「05年作」。

このアルバムからのつべは、カケレコさんがお上げになったこれだけが見つかる:

というか、実は、このページを訪れると「2014年4月9日に購入済みです。」と表示される。はい、買った記憶があります。未開封のまま段ボール箱のどこかにある筈です。

これは2006年に上がってる:

 

つべで「Musica Ficta」で検索すると、まず古楽がたくさんヒットする。

musica ficta は音楽用語。中世・ルネサンス音楽では、変位音に臨時記号を付さなかった。この「表記されない変位」が musica ficta で、現代譜に起こす時は臨時記号を音符の上か下に付すみたい。

旋法で発想する中世・ルネサンス音楽に、なぜ変位が生じるのか。あるモティーフを、度を移動して使うとき、旋法に沿ってると、音程関係が崩れる場合がある。「ファ→ミ」の短2度は4度上に移すと「シ→ラ」の長2度になる。

この時、モティーフを原形のまま保持したい、就中「導音」の動きを大事にしたい欲求と、旋法に沿いたい欲求とが争うことになる。臨時記号が無いということは、どちらの欲求に従うか、現場の演奏者の判断に委ねたというより、変位させるべき箇所は表示しなくても暗黙に理解された、のだろう。判らないけど。

 

次に、ギリシャの同名のロック・バンドがヒットする。ギリシャの「Schoolwave Festival」という、毎年開催されてるらしいフェスに出演時(2005~2014年)のライヴ映像がたくさん上がってて、こっちも気になるバンドではある。2008年に共演してる、やはりギリシャのバンド Mary And The Boy ともども。