Elisa Waut ①

Elisa Waut はベルギー、ブルッヘ(ブリュージュ)出身のニュー・ウェイヴ・バンド。ベーシスト Chery Derycke、Hans と Elsje (Els) の Helewaut 兄妹、を中心とする。Chery と Elsje はパートナー。

バンド名のフラマン語読みは私には判らない。ドイツのTV番組出演時の映像では、司会者は「エリーザ・ヴァウト」と呼んでいる。1987年に日本で紹介された時の表記は「エリーサ・ウォート」だったようだ。

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ディスコグラフィの最初に載ってる "Elisa Waut" は、1982年セルフ・リリースのカセット。2019年にアメリカのレーベル Numero Group が LP で再発。

↓の 1'10"~ って、ドイツ人の英語をベルギー人の Elsje がやってる、ということなんだろうか?

↓ではフランス語で。但しドビュッシーではなくベートーヴェン

 

Elisa Waut はドイツのレーベル Ariola からの 3rd. "Commedia"(1987年)でいちばん知られてるだろうか? といっても Discogs で確認出来るリリースは、ドイツ、ベルギー、日本のみ。

自主盤 "Elisa Waut" での、ロックマガジンででも紹介されそうな音と打って変わって、すっかり灰汁抜きされたシンセ・ポップが中心になってる。

私が最初に知ったのもこの盤で、怖ろしく「疎」な音像と、過度の簡素が謎だった。

まあ「疎」「簡素」はデビュー時からで、それを洗練させるとこうなるのが必定、ということか。

なかで、↓の2曲が、わたし的に引っ掛かって来るものがある。アルバムを代表する曲調ではないかもだけど、音楽性の幅の担保になってる。

 

1990年に一旦活動停止後、1995年に "Angelus"、1998年に "Mystica" をリリース。この時期以降、以前よりもスピリチュアルになったとされてる。

音としては、"Angelus" はアクースティックでオーガニックで、優しく気持ちの良いフォーク調。

"Mystica" はそこにエレクトロ要素とサンスクリット要素をぶち込んだ感じ。

この "Mystica"、初めて聴いたんだけど、名盤過ぎた。回を改めて多めに貼る予定。