新海智子「cherry × sakura」

 

アメブロのブログネタで「桜にまつわる曲といえば?」というのがあって、困った。

詞内容や題名ではなく、曲。

曲が桜にまつわることが出来るとしたら、どういうやり方でか?

桜の形態なり生態なりが曲の構造のヒントになってる、とか?

 

今回のこの曲は、他愛無い音名遊びから始めた。「cherry」に含まれる「c、h、e」と、「sakura」に含まれる「s(=es)、a」は、C の上に置くとそれぞれ maj7、m6 っぽくなるので、両者のせめぎ合いにしよう、と。

maj7 と m6 が別々に強度変化をして、どっちかが優勢になるとか、混濁するとか。

その、強度変化のさせ方が今回のキモです。ヴェロシティが平板なトレモロっぽいアルペジオを同度でいくつか重ね合せる。ヴェロシティによってではなく、重ね合せの多寡によって、強弱を作る。

結果、桜の枝々の戦ぎっぽくなった、ということにしておく。