藤原カムイ『至福千年』

叔母の書斎にあったコミックスの中では、高野文子いがらしみきおひさうちみちお、が私の古典になったけど、ふと、藤原カムイの『至福千年』という単行本もあったのを思い出した。

描かれていたのは、

コンクリートの構造物のような、その廃虚のような。

それが置かれた空間は、空中のような、水中のような。

硬質な透明のような、筆致のテクスチャのような。

これが、気付くと私の心象風景の一隅を成してる。

 

これだ(拾いました)!

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↑にいろいろ挙げた印象の記憶は、全部このページのことじゃないか…

内容そのものはあんまり憶えてなくて(ストーリーも絵柄も)、やたら丁寧な装丁含めての佇まいとして、印象に残ってる。

書斎に、藤原の他の作品があった記憶はない。叔母と藤原について話したこともない。

ウィキ「藤原カムイ」を見ると、『至福千年』は代表作の位置づけではない。他の作品を読んで、私は気に入るだろうか?

 

やたら丁寧な装丁…って¥1,656 もしたのか!

「カワデ・パーソナル・コミックス」というシリーズの1冊。

「前にどこかで見たような懐かしい風景、謎に満ちた不思議な出来事ーー14の夢物語で綴るカムイS’ファンタジー。本シリーズ初のオール・カラー・コミックス!」

 

(拾いました)

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羽良多平吉は重要な人みたい。

 

 

大島弓子綿の国星』で、フンという名前の猫の飼い主の青年が、ハンバーガー屋さんの袋を抱えてて、そこに「ハンバーガーならヘルムート」と書かれてた記憶がある。俳優のヘルムート・バーガーが由来だろうか?