Japan、David Sylvian

Japan 'Canton' を、実家のアナログ盤以来、聴いてなかった。

3'23" 目~のアンクルンの扱いが雑だった記憶がある。

「竹一打=1サンプリング、キーボードでトレモロ奏」ではなく「トレモロで打奏したのをサンプリング」で、音符の長さ分キーが押され伸ばされたトレモロが、ノート・オフのタイミングですっぱり(リリース=0で)切れる、というふう。「生アンクルンのトレモロの末尾の一打の振動が収まってディケイして鳴り止む」ふうではなく。

如何にもキーボードで弾いてる or 打込んでるふう。このアルバム "Tin Drum" はシンセの使い方が有機的なのが特徴だと思うのに、ここだけ詰めが甘い。

もしくは、生アンクルンなら前後の音がわずかに重なることもあり得るのに、正確にゲイトタイム100%でノート・オフが次の音のオンのタイミングと一致し過ぎで、不自然と感じた、のだったかも知れない。

ところが、今、この動画で聴くと問題ない。というかすごく美しい。私の記憶違いか、リマスターで改善されたのか。

記憶ではアンクルンのパートがもっとオンだった。このリマスターでは、リヴァーブを深くしてノート・オフのすっぱりをカヴァーしてる、のかな?

 

私は Japan もデヴィシルも、つまみ食いで、不案内。

デヴィシル作品として年代順に辿ると、Japan 最後のアルバム "Tin Drum" の次が、David Sylvian 最初のソロ・アルバム "Brilliant Trees"。

"Brilliant Trees" のライナーの中でだったか、坂本が(ピーター・バラカンとの対談という形の中で)

「アコースティックになったとかジャズっぽくなったとかガラッと変わったとか言われそうだけど、"Tin Drum" でシンセを極限まで複雑に使って、ナマの有機性にまで迫ってたので、今回こうなったのはむしろ必然の流れ」

みたいなことを言ってた(記憶この上なく曖昧、引用この上なく不正確です)。