King Crimson 'Formentera Lady'

King Crimson から1曲選ぶためのお題はいろいろあり得るけど、「一生添い遂げる」のは結局 'Formentera Lady' かも。テンペラメント的にしっくり来る。

プログレ聴き始めの頃、『宮殿』の生硬は腑に落ちなかったが、この、ニュアンスに満ち、深々と詩情を湛えて柔軟に移ろう音楽には、身を浸した。

ヴォーカルが Boz Burrell だというのも効いてる。

この曲はライヴもいろいろ上がってるけど、結局この、アレンジの行き届いたスタジオ録音に尽きる。

 

"Islands" は実家の日本盤 LP でしか聴いたことがなかったので、アルバム最後に、スタジオ内のやり取りとか、'Prelude: Song Of The Gulls' へのチューニングとカウントとおぼしきものが入ってるのを知ったのは、つい最近。

 

"Islands" のジャケは、美しいし、これをお好きという方もお見受けする。

私は、これを好きになれない、という損をしてる。

私はプログレ少女になるのに先立って天文少女だった。三裂星雲の写真は本で散々見て知ってた。なので、このジャケは「天体写真をそのまま使った安直」と映ってしまった。