「四角よりも丸が好き」と答えた理由。
自然が形を取る時、丸くなる。
星も、水滴も。
そこには摂理が働いてる。
円周率やサイン・コサインが絡んできて割り切れないのが魅力の深さだ。
四角は人為の形、割り切れる形。
例えば土地を、自然の事情=地質とかのいろんな条件を無視して区画するときに出来るもの、ヒトの事情が造る形。
丸が「割り切れない」というより、宇宙にとって一番単純なことが、ヒトの四角の世界で記述しようとすると複雑になる、というべきか。
四角いダンボール箱は、荷物を隙間なく積み上げられるから、合理的。
でもいっぽうで、水滴が丸くなることには、表面積を最小に出来る、という合理がある。ヒトにとっての使い勝手という意味での合理ではないけど。
水滴を丸くするのに働く力は、表面張力。星を丸くするのに働く力は、万有引力。
星が丸いのは、中心があるからだ。そこが水滴と違う。万有引力は「相互に」「引き合う」のだけど、密度の大きな点が大きな引力を及ぼして「中心」になる。中心から全方位に同じ大きさの引力が働いて、中心からの距離を等しくする「球」が出来る。
中心の周りに層を重ねた星の球は「整頓」なのだけど、ヒトの生活空間の中に置かれた球は、積むと隙間が出来るし、勝手に転がり出すしで、整頓しにくい。
三角は、造形の最小単位(いちばん辺の少ない多角形)なのが「かわいさ」だ。