#懐かしい事を言って下さい

 今までさんざん書いてきたことだけど、

私に欠落してるのは「懐かしい」という感情だ。

曲にせよ出来事にせよ、私でも「思い出す」ことはするが、懐かしいという感情とともにそれをすることが皆無だ。

拙ブログを検索すると「思い出す」「思い出した」が際限なく出て来る。

でもそれは私が今、手元に資料がほぼ無い=記憶に頼らざるを得ない環境で書いてるからで、思い出すという行為自体に価値を置いてるわけではない。

とくに、作品評価で「なつい」は禁句だ。なついのは聴き手の個人事情で、作品自体・音楽的内容自体への評価の言葉ではない。逆にそれを蔑ろにする言葉だ。

 

1970年代、1980年代、各々同時代が共有すると思われる「懐かしい事」として、コピーを挙げた:

「これ懐かしいでしょ?」 と提示しつつ、私自身はその感情の共有の場にいない。

マジカル・パワー・マコを見出したのは、いま改めてググったところによると、武満に先立って、廣瀬量平のようだ。

 

追記

懐かしいと思うためには「いったん忘れる→思い出す」が必要だが、「忘れることが出来ない」「否応なく全てが思い出されている」サヴァンの方の場合、「懐かしい」は起こり得るだろうか?