クラスの催し物を計画する話し合いに参加してる。
ある男子が私に、校庭の飾りつけはもっとこうせねば、的な提案ないし指図をする。最初私はそれを、この場に関係ない唐突な話題と感じるが、それも計画の一環なのだと遅れて気づく。
教室はいつの間にかバスの車中。バスは小型旧式で、フロントガラスの視界があまりワイドじゃない、と思ってると、バスがやや右に逸れて、歩行者(固まって20人くらいの男性、南アジア出身の方たち?)の中に突っ込んで、はねる。
運転手は正気なのか? 乗客から「おい何やってんだ」的な声。私は、感じた衝撃の大きさから、はねられた人のけがの程度が命に関わるくらいだ、と思う。フロントガラスの方を見る。歩行者たちの姿が、その中をバスが進むにしたがって左右に分かれる。はねられる凄惨なシーンは無し。目を後方に転じるが、窓外の景色は見えず。真っ先にはねられた人たちの安否を気遣うべきなのに今後の行程など考える。思い直して「はねられた方、だいじょうぶかな? だいじょうぶなわけないな」
いったん止まる or 徐行になってるバスが再び発進 or 加速、場を離れようとする。乗客「逃げるな!」「逃げおおせるわけないぞ!」
私、足止めを食う心配「さっき(事故直後、再び走り出す前に)降りればよかった」代替の迎えが来るのを待つのか? どこかまで運行してそこで降りるのか?
左に寄せて止まる気配。運転手の意図が読めない。逃げようとしたのか、停車するのに適切な場所に移動したのか。また発進し、交差点をひとつ過ぎたあたりで、左に寄せる。最発進? 停止? 徐行? 逃げるのではなく運行の続行? よくわからない。
聴こえてきた音楽の間奏のハイハットのアレンジがかっこいい。打込み? 生? 続いて2コーラス目に入る。女性ヴォーカル。キーボードのコードワークのトップとヴォーカルがユニゾン、リディアン・モード。かっこいい。落ち着いた声から、今井美樹的な誰かの顔が浮かぶ(今井美樹ならキーの一番低い辺りの声域)。
はねるシーンがショックで、それ以前のシーンはいったん完全に忘れる。
はねる瞬間から思い出し始め、「フロントガラスの方を見る」に差し掛かって、その前の「フロントガラスの視界があまりワイドじゃない」を思い出して、これをきっかけにクラスの場を少し思い出す。
にしても私自身が救護に加わる発想は無かったみたい。