Somewhere between an actual mare in the night and absolute #NightmareFuel. 😱 🐴
— The Metropolitan Museum of Art (@metmuseum) 2020年11月13日
Happy #Fridaythe13th!
🎨 Laurede (French, late 18th century), engraver. The Night Mare, 1782. pic.twitter.com/nmpoL5EjNu
このツイートを見掛けて、彫版師の名だけ挙げて、画家ヘンリー・フューズリ Henry Fuseli に触れないのは、さすがにまずいだろう、と思った。
同時に、ぎゃくに彫版師が殆ど顧みられない例として、テニエルの『アリス』の挿絵で彫りを担当した Dalziel 兄弟を思ったのだった。
以下、もっぱらウィキペディア「不思議の国のアリスの挿絵」>テニエルの挿絵>製版までの工程、によりつつ。
オリジナル『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の挿絵は、いずれも木口木版による凸版の木版画。
かいつまんでいうと、テニエルの細密な線描の、不規則な描線や、クロスハッチ(ハッチング、斜線を複数方向にいくつも重ねて陰影をつける方法)に至るまでを、「彫り」の職人技によって忠実に再現してるものなのだ。
この彫りを担当したのが、ダルジール兄弟。
ジョージとエドワードの兄弟で、さらに二人の弟と妹、それに何人かの職人たちの協力のもとで彫版工房を経営しており、時には挿絵本のプロデュースや印刷を手がけることもあった。
兄弟はのちに、両『アリス』の挿絵について、キャロルがテニエルの線描画にも木版画にも繰り返しクレームを入れたと回想している。