みずいろのガの生まるるを嗅ぎし朝(峰女)
という句が、保育社「標準原色図鑑全集1 蝶・蛾」のオオミズアオの項に載っていて、強く印象に残った。
子どものころ実家で見た。といっても記憶はいろいろ曖昧で、「みずいろ」は「水色」「水いろ」だったかも知れない。
俳句なのに「蛾」がカタカナの「ガ」なのに違和感を覚えた記憶があるから、ここの表記は間違ってないと思う。あるいは理科の世界の慣習、そしてこの図鑑内の約束に沿わせて、執筆者がカタカナ表記に改変したのかも(憶測)?
いまググるも、この句についても、峰女という俳人についても、一切判らない。
こちらの御記事
によると、発行は昭和41年。
御記事にあるとおり、解説の本文の脇に別欄があって、一言知識の類が書いてあった。件の句はここにあった。
どなたか、この句、この俳人について、ご存じないかなあ。
追記 2022年03月25日
現物に当たりました。
昭和45年2月1日四刷。
こういう体裁。
p. 108。「水いろのガの生るるを嗅ぎし朝(峰女)」
「♂は後ばねの尾状突起が長」くて美しいのだけど、この図鑑の図版の標本は残念ながら♀のみ。