(2015-03-14、アレンの訃報を承け)
以前旧アカで Daevid Allen's University Of Errors のDVD "Plays The Soft Machine" に寄せて書いたのはおおよそ以下のことだった。
歴史の「もしも」。
もしもアレンがロンドンに帰れてたら。
もしもアレン入りのソフト・マシーンが続いてたら。
無論そうなればゴングは無かったわけだが、初期ソフツの精神のリーダーはアレンだったとの説もあるのである。
その狂気のポップ精神を引き継いだのはもしかするとケヴィン・エアーズのソロ諸作だったかも知れないが、その任を一手に引き受けてもらうには、彼は、作曲態度として、あるところまでで手を打ってしまう人だ。
(旧アカで記事を書いた時エアーズは存命中でした。)
DVD "Daevid Allen's University Of Errors Plays The Soft Machine"。
若手メンバーを引き連れての、2006年、アムステルダムでのライヴ。
掛け値なしにかっこいい。
ソフト・マシーン時代の曲をやってるが、懐旧の微塵もなく、ポップだし、ロックだ。
現役感バリバリの活きの良さに、本当に嬉しくなる。
ソフツだろうがゴングだろうが、University Of Errors だろうが、アレンはつねにその時々の本人にとって最もヴィヴィッドな音楽をやってきた。
それが「もしも」への回答だ、とこのDVDで再認識する。