現代の1升は1.80391㍑。斗の10分の1で、合の10倍。

ここの炊飯ジャーは徒に大きい。1升まで炊ける。私は2合でいい。

内鍋は大きく重く、扱いにくい。今日ついに手から辷り落ちた。
しっかりと重い鋳物の直撃を受けて、丼が、いともたやすく割れた。
この季節、乾燥で手指がつるつるになってる。

でもこの内鍋は、叩くと良い音がする。澄んで、でも鋭くなくて、ディケイが長い。

内鍋の材質を知りたくて、取説の仕様を見たけど、そういうことについては書いてなかった。
電器店のレシートが挟まってた。2015年の購入。その時点ですでに老夫婦お2人暮らしだった筈。なぜ1升炊きなのか?
サイズではなく、機能でお選びになったのだろうか?
どういう食卓が想定されたのか? この家をお離れになったご子息たちや、そのご家族が、年に一度か二度、お集まりになるのをお思い描きになっての、この炊飯ジャーだろうか?
そういう機会は、お有ちになれたのだろうか?