朗読出来ない詩

まず、生涯初めて詩を書いた:

 

月の東矩が1013hPaの等圧線と重なるのを

うなじが感知する

その私にとって

今朝も同じタリーズバリスタズブラックを開栓することは

アポロンの名を唱えつつピエリアの泉で禊をすることだった

私の希望としてではなく

百科全書のまだ開かれないページにある

まだ種名の決まらないハネカクシ科の個体からの美的命令として。

私の失地回復への意思が鉛直に伸びていった先端部の

光沢度を私は知らない。

 

 

で、「朗読出来ない詩」を考えた:

 

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