イディオム

「最大の争点」という言い方はアリだ。でも「最大の焦点」はナシだ。

どちらの場合も「点」は話題や物事の「勘所」の意味ではあるけど、「焦点」という語は光学や幾何学の出自を背負い過ぎてる。「点に大きさは無い」とツッコみたくなる。

 

ふと思った。

ユークリッド幾何学で「点」は「位置」以外の特徴を持たない。

長さ、面積、体積を持たない。 

でも、もしかしたら、点が「濃さ」を持つことはあるのではないか?

 

光学では、焦点で光が1点に集まる。

エネルギーが1点に集中する、すなわち ∞ になってる。

これを幾何学に応用することは、無理だろうか?

2本の直線の交点と、3本の直線の交点とは、同じ「濃さ」だろうか?

あるいは私が知らないだけで、既にやられてる?

 

 

産経新聞 2018.7.16 06:00

防衛相が(略)「イージス・アショア」に搭載する高性能レーダーを月内にも正式決定することが15日、分かった。米ロッキード・マーチン社製「SSR」が選定される見込みだが、米レイセオン社製「SPY(スパイ)6」を推す声も省内には根強い。水面下の激しい綱引きは決定直前まで続く見通しだ。

 

 屁理屈を言いたいのではなくて、本当に知らないのでご教示頂きたいことがある。

「水面下で綱引き」「水面下の綱引き」は、ググると用例がたくさん出てくる。この場合、

「おもてに顕れないところ」という意味の「水面下」と、比喩としての「綱引き」が、たまたま隣り合った

のか、それとも

イディオムとしてのではない「水面下の綱引き」がイメージされたうえでのこの表現

なのか、どっちなんだろう?

 

決定直前まで続く、とのことなので、防衛相の方々のご苦労は並大抵ではない。

あと、産経で済みません。