映画はデートコースじゃない。1人で出掛けて、作品と1対1で向かい合うものだ。関係を結ぶのは「私」と「作品」とだ。隣席の彼氏とじゃない。赤の他人ならいないものと扱えるが、知人に隣に座られたら、どうしたってそこに関係が生じる。彼氏は、作品への集中力を乱す「ノイズ」だ。作品以外のものとの間の関係に気を散らすことは、作品への冒涜だ。
異論のある方は、映画をデートに使うことの意味を私に解らせるために、私を映画に誘うといい。誘って下さい。
「バルト3国」と一括していうけれど、ラトヴィア語、リトアニア語はバルト-スラヴ語派、エストニア語は、スオミ語、マジャール語などとともに、フィン-ウゴル語派。
このカケレコさんの御記事、試聴動画にはヴォーカル曲も2曲ありますが、たしかに歌詞の言語がラトヴィアのバンドとは違う響きに聴こえます。
エストニアは(御記事にもあるとおり)「東欧」という区分なのでしょう。
ただ、音的に、各バンドに共通して、例えばラトヴィアのバンドなどと違う、独特の透明感を湛えていると感じます。それを以て「北欧的」といっていいのかは判りませんが。
「バルト3国」の中でのエストニアの独自性、「スカンディナヴィア」の中でのスオミの独自性。寧ろエストニア・プログレをペッカ・ポーヨラやアンシ・ティカンマキの文脈で聴いたりして。
関連記事: