アッンブラ!

「強引に意地を押し通す」の意味の「張る」を、複合動詞の第2要素として使う例は「言い張る」以外にあるだろうか?「発音し張る」という言い方はあるだろうか?

(無ければ私が作ればいい)

 

ひとり「デイヴィド・アッテンバラ」と発音し張り、表記し張るのに疲れた。

 

アッンブラ!

 

「述べ張る」と打とうとしたら「野辺春」と出て美しかった。

 

英単語のカナ表記について書くつもりだったけど全てがめんどくさくなった。

ひとつだけ言うと。

私自身、「原音に忠実に」や「表記の法則に一貫性を」な「管理」の立場と、「言葉は融通無碍な生き物」な「レッセフェール」の立場との間で振れて来て、もともとは前者だったけど、最近は後者に振れてる。

日本語生活の「場」に放り込まれた単語の、表記が決まってゆくのに、原音をなぞるとか、綴りにつられるとか、人々の関心の積極性の度合いとか、多くの要素が働いて、場合によってどの要素が強く出るか、ケースバイケースで構わない。むしろそれが面白い。

「人々の関心の積極性の度合い」についていうと、これが低い場合は、「綴り」に引きずられる傾向になると思う。新たに触れる英単語について「音」で情報を得るには、より積極的なアクセスが求められるのではないか。

 

結局だらだら書いてしまった。

「原音に忠実なカナ表記を工夫すること」は、私の個人的な趣味としてはあるけど、「世の中こうあるべき」みたいのはさらさら無い。私は私の極私的言語空間に立て籠もるべく、結界を「張り張る」。