野球用具の 'glove' のカナ表記は、「グラブ」が一般的で「グローブ」ともいう、のようだ。
公認野球規則での表記は「グラブ」らしい。
時代的変遷として「昔はグローブといった」という解説もある。グローブという読みがまずあってグラブと呼び換えようという動きがあったのだとしたら、その動機は「原音に忠実に」ということだろう。
[glʌv] を原音になるべく忠実にカナ表記しようとすれば「グラブ」としたくなる気持ちは判る。
問題は、このカナ表記を見せられたら、音に出して読む時、どうしても第1音節「グ」にアクセントを置いてしまう、ということ。
「グローブ」の方がよほど原音に近い、ということになってしまう。「グローブ」表記は、'o' の綴りを [ou] と誤解して生じたというより、 [ʌ] が、「ア」と「オ」の中間であり、かつアクセントが置かれるため長めに発音される、ところから来てる、つまり耳で聴いた原音をなるべく忠実に表記した結果、とみるべきではないか。
私自身は、外来語は日本語の語彙であって、もとの発音に忠実にということにあまり拘らない、という立場だけど(グラ「ヴ」だろ、とかいわない)。
「手袋」一般を指す glove がどう表記されてるか知らない。
ボクシング用具としては「グローブ」が一般的のようだ。
今日の空耳。
0'28"~「タモリ飲む煎じ茶」Traveling down the sandy track
「センブリ茶」でも可。