極私的メモ。
2017年07月14日放送
YouTubeに上げて下さっているのを拝見しました。限定公開の動画で、みだりに共有して良いものか判断出来なかったので、リンクは貼りません。
1か所、腑に落ちないナレーションがありました。
6分22秒目~「オーストラリア側は、先住民族の遺骨はその国に速やかに返すという方針」
「国」というのが引っ掛かりました。ここは正しい取材なのでしょうか?
先住民族に遺骨を返す。返す相手は「国」ではない筈だと思うのです。
実際、3分42秒目~、リチャード・コート駐日オーストラリア大使のコメントに、「アイヌ協会から」返還を求める意向が示された、とあります。
また、6分50秒目~「今回、オーストラリアから北海道に返還される3体の遺骨。そのうち1体は、サハリン(もとの樺太)から掘り出されたものでした」
樺太アイヌのうち、841人が、1875年の千島樺太交換条約締結で北海道に移住させられた。
遺骨は、ロシア領となった樺太で掘り出された=ロシア国籍をお取りになった方の遺骨である、と考えるのが自然と思いますが、樺太アイヌの田澤 守氏にとって「自分たちの先祖」(このフレーズは田澤氏ご本人のインタヴュー中ではなく、ナレーションに出て来るものですが)です。