南沙織「17才」の歌詞は実存主義

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「17才」

作詞:有馬三恵子、作曲・編曲:筒美京平、歌:南沙織

1971年

 

歌詞:

南沙織 17才 歌詞 - 歌ネット

 

「私は今 生きている」と、こんなに真っ向から、強く、実感を以て、言い切るポップの歌詞が他にあるか知らない。*2

「愛」すなわち「実存」。「2人」=「私」と「あなた」の関係こそが、リアリティだし、強いし、陶酔だ。息も出来ないくらいのまぶしさの陶酔。というかこの場合のキモは「走る」の身体性とダイナミズムのほうだろうか。

2人の合一すなわち光の「世界」との合一。

社会性やイデオロギーはこの際どうでもいいのだけど、これらだって、「2人」の関係の基本の上にある。

「好きなんだもの」は根源的な動機であり、行動の最も正当な理由説明の言葉だ。

*1:追記 2023年11月18日 大喜利ケンシロウが絶対言わない台詞」への回答でしたが、引用元ツイが削除されました。

*2:追記 2023年11月18日 ムルソー教誨師に激昂して反論する台詞を「てめえは今自分が生きてるんだか死んでるんだかすら判っちゃねえんだ!」と記憶してたけど、やや違うっぽい。