King Crimson 'Fracture'

このミックスは!

2021年02月04日付でオフィシャルがアップしたつべですが、私は存在を知りませんでした。

10分57秒目。効果音的に入る、ギターとおぼしきひとふし。フリーキーで神経質な符割で、緊迫を高める。もともと LP のオリジナル・ミックスにはあったものだし、私が買った CD、1989年の 'The Definitive Edition' にもあった筈です。

これが、2016年11月18日にオフィシャルが上げたつべでは、何故かミュートされてたのです。

ちょっと後ろにずれ込んで、10分59秒目。

これがいつ時点のエディションなのか、私は知りません。

2021年アップのほうは、新たにミックスしてこのトラックを復活させたのか、それとも古いミックスなのか。私の耳では判断できません。

 

'Fracture' は King Crimson 曲の中でもとくに厳格に構成され作曲された曲ですが、これを 'Starless and Bible Black' 同様の、「インプロ」といわないまでも「掴みどころのない曲」と捉えてる方が存外多いのかも知れない、とふと思いました。

 

この曲から敢えて、もしかしたらインプロに聴こえるかも知れない箇所を挙げると、2021年のほうのつべでいって、6分35秒目~7分41秒目ですが、これは8分47秒目~9分13秒目の音価を引き伸ばしたものです。つまり厳格に書かれてる。

これは一例で、この曲の全ての箇所について、どのモティーフがどこでどう使い回され変形され組み合わされてるか、を聴くのが楽しい、そういう聴き方をするためのこの曲です。