車窓から、カメラを固定して構えて、数秒おきにシャッターボタンを押す。モニターは見ていない=何かを「被写体」として狙うことをしない。
撮れた1枚1枚にテーマが無いし、ある写真とその前後の写真とのあいだに関連が無いので、シリーズとしても脈絡が無い。
「偶然何か面白い造形が撮れる」ことを期待するのとは違うけど、そういうのが撮れることもある。というか、撮れば必ず何かの情報が含まれるし、それは意図=予期が働いてるあいだは捉え得ないもの。
作品として残すとかブログにアップするとかではなく、そうやって撮った絵をいちど見ておくことが必要な気がした。
今回ピンチ・インを ×2.0 にした。この値をどの位にするかは重要かもしれない。今回は1点1点が「風景」であることを免れ難かった。×8.0 にしたら全く違うものが撮れそう。
2駅8分間の区間を往復して204回シャッターを押した。その全部を載せられない時(いや、だから記事にするために撮ったのではないのだけど)、私が取捨選択を何の基準によって為すのか、自分ながら興味がある。すべてのカットに情報が盛られてる。それでもその中から「この情報は捨てて構わない」と、私は何によって判断するのか?
岡山駅と北長瀬駅の間には操車場跡と岡山貨物ターミナル駅がある。山陽本線はこれらを上り線と下り線が南北から挟むように通ってて、往路と復路でこれらを逆方向から見ることになる。これらをことさら「被写体として」撮ったわけではないけど。
往路。
復路。