返信

動画教えてくれてありがとう! これはこういうものとして面白いので、素直に楽しめばいいので、この返信は野暮ではあるんだけど、私のベクトルとはむしろ真逆かな、と思った。
あの動画は、音を加えることで、逆に世界を狭く、貧しくしてる、と感じた。

まず基本として、私には、自然とか生きものとかの世界は、人には読み解けない無辺の豊かな世界、敬意と畏れの対象、対してヒトの世界は一義的で狭い世界、という認識がある。

音楽的に言っても、自然の中の物音は、微妙な差異に満ちてる。対してヒトの音階は粗雑。人為の制御の対象として扱いやすいように、音を整理してしまう。

私は、自然の物音や生きものの声をヒトの音階に落とし込んで聴く、というのを、音楽的な行為とは思わない。
全く逆に、自然の物音をそれそのままに聴き取れるように聴覚を研ぎ澄ましたいし、作曲においても、ヒトの音楽が自然の音楽のようであれるようにと、自然に、生きものに、精一杯憧れる。結局はヒトの料簡内に留まらざるを得ないにしても。

自然に憧れる。自然ではあれないけど、自然のようにありたい。

追記
私が動物の擬人化というか動物の振舞いをヒトに擬えるのを好まないのも、動物をヒトの料簡の世界に属させ従わせようとすることだからだと思う。