Do As Infinity「楽園」

「ここは岩船山だよ 稲荷山はあっち」

 

Do As Infinity は、この MV ひとつだけで知ってる。

「楽園」。たまたま TV の深夜の音楽番組で見かけた。2004年か。

というか、崖に貼り付いて演奏してるドラマーを下から見上げてるカットだけで記憶してる。1'47"~ のカットだと思う。ちょうどサビの箇所だから、そこだけ紹介されてたのかも知れない。

「ロケ地どこだろう?」と思った記憶がある。ロケ地どこだろう?

 

曲はほぼ記憶に残ってなかった。いま聴くと、サビで一瞬ベース・ラインが歌メロとユニゾンになるところが面白い。

あと、とくに、2'03" と 3'34"、サビの終わり方、次のセクションへの繋がり方が、何ていうんでしょう*1、「ものすごく正しい」と感じる。ドラムのフレーズがフレーズとしての始末を付けることなくそのままの勢いで突っ切って、最後編集点でスパッと切れて、シンバルのディケイひとつ残さず、次のカームのセクションに移るところ。曲構成のしかたとして、「ブロック書法」と呼びたくなるような。カデンツ的フレーズ的アレンジ的流れの「段取り」に付き合わされ待たされる、ということが無い。

*1:武満徹ふうに。言い淀んだ時、言葉を探す時の間投詞は、その人固有のものがあるけど、武満の場合「何ていうんでしょう?」で、私はこれを好きだ。これまで言語化されてないものごと、あの世界のものごとに形を与えてこの世界に示す。武満の、言葉に対する「手探りの真摯」を感じる。