前回の記事で書いた、忘れた夢の断片を、今思い出した。
付点に関するやり取りのシーンだった。
今しがたの夢の中で、小山景子氏「春の丘」の歌メロ中の逆付点についてのシーンがあって、これをきっかけに思い出した。
で、思い出したシーン。
あるフレーズが「付点4分音符と8分音符」の箇所を含んでて、これを完全にジャストの符割で打込んだものを再生してみると、8分音符が間延びして聴こえて、スタティクで、リズムが死んでる。付点のリズムが弾まない。
これについて、傍らの、かつてのバンドメイトとやり取りしてる。彼女からは「なにをいまさら」みたいな返しがあった気がする。
思い出してみるとまことに他愛ないシーンだった。
そういえば、先日ツイッターで SAKAI Yasushi@PROG FLIGHT終了感謝 @fomalhaut 氏がつべをシェア下さってて知った、マルコム・アーノルド『フルートと弦楽のための協奏曲 Op.45』。
1'26" 目以降の弦楽パートに出て来るリフのリズム型
が、この動画のこの演奏では、1拍目の2つの16分音符がかなり後ろに寄せられてる。この拍が、
48 : 24 : 24
ではなく
54 : 21 : 21
みたいに。2つの16分音符が次の音符への前打音みたいな扱い。このせいで、リズムが生きてる。
この曲を聴いたのはこれが初めてなので、他の演奏者との比較でこの演奏が殊更そうなのか、一般にこの曲演奏の流儀がこうなのかは、私には判らない。
動画の説明によると、演奏者は
Denis Lupachev, flute
Novosibirsk Philharmonic Chamber Orchestra
Alim Shakh, conductor
です。初めて知る演奏家たちだけど、彫琢があって、生き生きしてて、いい演奏なんじゃないか。
小山景子氏「春の丘」は、ヴァージョンがいくつかあって、時期によって、バンド・メンバーが違い、アレンジが大きく違って、そのどれもが美しい。いずれ拙ブログで取り上げさせて頂けたら、と存じます。
書いてしまうけど、前回記事の冒頭の空目というのは、「帽子」が「精子」に見えた、というものです。
近年、カトリック教会の歴史の汚点が明るみになってるので、シャレにならないな、と。
リズムが弾むかどうかは、「符割」と同時に、むしろそれ以上に「強弱」が重要だとは思います。