Quatermass 'Laughin' Tackle'

例えば、

ザ・ラウリング・スタウンズのブライアン・ヂャウンズとチャーリ・ウォッツ

とか書いたら、超絶ウザい奴じゃないですか。アウエイスィスとか。

というか、通じない。

 

当ブログでアーティスト名などをカタカナ表記にせず原綴にすることが多いのはこのせいです。

カタカナ表記することでいたずらに問題を抱え込む。慣行の表記が気に入らない or 原音に寄せたい、でも通じさせたい、落としどころはどこか?

私の場合、語によって、「この語のこの読みは浸透させたい」欲を強くもつものから、無頓着でいられるものまで、振り幅があります。

わざとカタカナにしてアフロダイテズ・チャイルド、フランバラ・ヘッド、ゲアリ・グリーンと書くわりに、ザ・ローリング・ストーンズは今さら動かしようがないと諦めます。

 

で、クエイタマスです。

唯一のアルバム*1 "Quatermass"(1970年)から。

このアルバムがプログレに分類されることが、私にはピンと来ないのですが、唯一この、キーボーディスト J. Peter Robinson 作曲・アレンジの 'Laughin' Tackle' を以て、プログレとしての面目を保っている、といえるでしょうか?

平生私は「リフが苦手」といってますが、この曲にそのケチをつけるのは筋違いです。リフの上で、完全4度とクロマティックを多用するコードの試み、アレンジの試みを展開して、緊迫の効果を上げる。1970年にあって、このアイデアと、この硬派な佇まいは、目醒ましかった筈。

つべは、Quatermass - Topic のものもありますが、音が細くて、音像が不安定というか減衰する音のしっぽが伸び切らない感じがします。私の主観です。リマスター時のノイズ・リダクションの行き過ぎか何かでしょうか? ここに貼ったものは、「サーー」というテープ・ノイズが除去されてないので、オリジナル・ミックスに近いのかな?

 

追記(2022年04月19日)始め

↑に貼ったつべのアカウントが停止されたため、Quatermass - Topic のつべを貼ります。

追記終わり

 

このアルバムで都合3曲の作者としてクレディットされている Steve Hammond という人物が、バンドとどういう関係なのか、私は判っていません。カヴァーということでしょうか?

*1:1971年解散、1994年に再結成して Quatermass II 名義でアルバム "Long Road"(1997年)を出してはいますが。