Gentle Giant 'Intro 76'

私が初めて聴いた Gentle Giant のアルバムは、2枚組ライヴ盤 "Playing The Fool"(Chrysalis、1977年)でした。

なので、初めて聴いた曲は 'Just The Same' …ではなく、'Just The Same' の演奏が始まるのに先立って会場に流れてるテープの曲でした。

1997年に Alucard から出た2枚組未発表マテリアル/デモ/アウトテイク集 "Under Construction" に 'Intro 76' として収録されています。

これのトラック16、43'31"~45'12":

(Disc 1、Disc 2 に分けてつべが上がってて、これは Disc 2 です。)

ここでは、次のトラック 'Just The Same' のデモ・ヴァージョンにメドレーでなだれ込む編集になってます。

"Playing The Fool" では、これの 44'15" あたりからフェイド・インして始まっています。"Under Construction" ではその44秒ほど手前から聴けるわけですが、これとてフルサイズといってよいのかどうか、微妙です(途中から始まってるようにも聴こえます)。実際にコンサートで流れたもののライヴ録音のようですが、元のテープの形では残ってないのでしょうか?

コンサートのオープニングのテープの曲は少なくとも2曲あり、両方とも "Under Construction" に収められています。上掲つべ=ディスク2のトラック14の 'Intro 74' と、トラック16の 'Intro 76'。

それぞれ "The Power And The Glory" の出た年、"Interview" の出た年に、作られ、使われたということですね。

'Intro 74' のほうは、元テープ?とも思える音源が、単独で上がってます:

 

"Playing The Fool" で 'Intro 76' を知ってた時は、正体が判らず(GG オリジナルなのかアリモノなのかすら)、音色と、デュファイみたいだったりファンファーレみたいだったりの節回しの魅力、そしてフェイド・インで始まって部分的に垣間見えるというありように、そそられました。Gentle Giant に魅了された理由の大きな部分を、実はこの曲が占めています。