上浪渡氏

上浪渡(うえなみわたる)氏についての情報を、ウェブ上に全く見つけられずにいた。

私は氏を、FM放送をエアチェックしたカセットテープだけで存じ上げてる。そのお声はバッハ作曲、ヴェーベルン編曲「6声のリチェルカーレ」に乗って語りをお始めになる。

「『現代の音楽』、上浪渡です」

なので私のイメージとしては、氏は「現代音楽評論の第一人者」ということになっていたが、氏の最も的確な肩書きが何なのか、判らなかった。NHK電子音楽スタジオの関係者だと聞いたことがある気もするけど、この上なく不確かな情報。

 

お声だけで存じ上げてる方は、お顔が勝手にイメージされ、私の頭の中でお声・お顔一体のキャラクターとして存在を始める。なぜそのお顔が浮かんだのか、根拠は判らないことが多い。似たお声の別の方のお顔なのか、何なのか。

氏のお顔は、私の中で、吉田秀和氏か、フルーティストの吉田雅夫氏か、数学者の森毅氏を、もっと精悍にワイルドにした、今にも噛み付きそうなお顔だった。銀髪を後ろに靡かせた、浪人か、行者みたいな。

 

ようやく、この1ページを見つけた:

sound3.co.jp

ページ下端に、肩書きが「元大阪芸術大学教授/元NHKチーフ・プロデューサー」とある。

そしてポートレイトが一葉。私のイメージと全然違う。真逆といっていい。

 

追記 2021年07月25日

上に貼った記事はリンクが切れました。

今、この PDF を見つけました:

諸井誠と大阪芸大電子音楽スタジオ

  ー 大阪芸術大学音楽学科開設50年を記念して ー

https://www.osaka-geidai.ac.jp/assets/files/id/556

大阪芸大電子音楽スタジオは 1968 年 12 月、日本の大学として最初に設置された電子音楽スタジオであり、NHK で日本最初の電子音楽スタジオ設置に技術スタッフとして中心的に関わった故塩谷宏先生(元大阪芸大教授)、同電子音楽スタジオのプロデューサーであった故上浪渡先生(元大阪芸大教授)と共に諸井先生が関わり完成した」