そういえば叔母の書斎には ELP が1枚も無かった。何故だろう(判る気もする)?
私自身、ELP で、ほとほと感心したことはあるが、満ち足りたことは無い。
ELP の特徴は、①ここはクラシック、ここはジャズ、とくっきり還元できる、要素の取り入れ方の「身も蓋も無さ」②ショウアップ③エマソンのヴィルトゥオジテ、の「解りやすさ」だ。内発的で切実な表現を求める耳にとっては不毛だ。
ヒトは、ELP とピンク・フロイドのどちらをも同様に深く愛する、ということが可能だろうか?
リストとベルリオーズどっちも大好きっていう人って信用出来なくないか?
作曲として最もやり切ってるのは、これ。
After Crying ってこんなに美的センス鋭敏だったのか!とびっくりした曲。1st. アルバム "Overground Music" (1990) 所収。
「東欧のキース・エマソン」の肩書で不当に敬遠してたけど、それは 3rd. アルバム以降に付けられたみたい。この 1st. は全く類型的じゃない。