夢 2020年10月26日

最深部まで降りる。上に引き返す時、構造を攀じ登る。エネルギー的にも筋肉疲労的にもきつい。完遂ぎりぎり。「最深部を作るということはそこと行き来するエレベータを備えてある筈なのに、自力で攀じ登ってバカみたい」とひとりごつが、そう話し掛ける相手が傍らにいたのかも知れない。

鉄骨で枠組みされた、キューブのユニットを縦・横・高さに積み上げた構造の、全体としても100m×100m×100mくらいのキューブの地下空間の建物。その入れ子構造の最小単位であるコンテナ(収納ケース、図①)に、攀じ登る時に手を掛け、ズレが出来る。これを修正する時、幾分無造作にドサッと投げ出すと、持ちこたえると見えた構造にやはり負担が掛かったようだ。

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図① 一辺1mくらい。

その構造は、次には、100mキューブの空間いっぱいに、CD(プラケース)を、立てた状態で、段ボール箱などに入れず裸のまま積み上げた倉庫で、崩れかけた箇所に CD の代わりに数人のヒトが人柱になって立ってる。「いや、そうやってヒトが重さを加えるから崩れが進むのでは?でも、どいたら崩れるのは間違いないし、重さを有つのはヒトも CD も同じか」私も崩れかけた箇所を手直ししようとして却って崩壊につながる。小さな崩壊が広い範囲の崩壊を誘発する。

つまりユニット(CD、ヒト)は、構造であり支持であると同時に、それ自体内実であり自重のせいで構造に負担をかけそれを崩壊させるのだ。

さらに次には、ユニットはマスカットを詰めた段ボール箱(図②)。マスカットといっても房ではなく、実は球形ではなく魚肉ソーセージみたいに細長く、箱の中に整然と並ぶ。それを踏み、またはその中にダイヴして、潰すと同時にその中に溺れて、自殺しようとするのは、私なのか、登場人物のひとりなのか。溺死でもあり、急性アルコール中毒でもある。「正立の姿勢でやるから捗らないのだ。頭を下にして突っ込むか、ボートからダイヴィングする時みたいに背中から落ちるかしないと」結局死にきれず、莫大な損害賠償は一個人が支払える額ではない。

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図② 真上から見た図。4×4×4=64に仕切られた立方体の箱。