いしむらなおがひとりぼっちでぼうけんする演劇『塗る』『五月二十四日』 #いしむらなおのぼうけん

https://www.youtube.com/watch?v=lydDeJl9zQc

 

私が最後に演劇を「生で」観たのはもう何年も前。

いま演劇が不可能になってる、演劇が演劇でいられない、という状況が私に本当にはピンと来ないのは、ひきこもりの私にとって演劇はもともとメディアを通して観るものだったから。私が観ていたのは、演劇そのものではなく、その「情報」に過ぎない、のだろう。

 

今回拝見した いしむらなお氏の『塗る』『五月二十四日』は YouTube での配信で、観客から役者へ反応を送る方法はチャットしかない。

もしも、もっと濃密で反応の速い相互行為のツールがあれば演劇が再生するのか?あるいはやはり生身の人間どうしが空間を共有するのでなければ演劇ではないのか?

 

まして私は今回アーカイヴで拝見した。でも感動した。ぼろぼろに泣けた。

泣けた理由は自分でも判らない。一日たった今も、考えを整理できない、言語化出来ないけど、とにかく言葉がこんなにも生き物なのだ、ということに、押し寄せられ、打ちのめされた。

生で観、反応を返し、「場」を成立させることに観客の私も参画するのが本来で、配信はその代替物…という感想を私が抱き得ないのは、前述の理由もあるけどそれよりももっと、現にこんなに感動したから。

 

「芝居にバイバイ」と、それを芝居として演じることとの関係がスリリングだった。

 

すみません。ここまでしか言葉に出来ませんが、取り急ぎ。