お釈迦さまのお誕生日の04月08日というのは旧暦ですが、行事としては、灌仏会はいつやるしきたりのものでしょうか。
須山公美子の 2nd. ソロ・アルバム『夢のはじまり』
Zero Records 0-0586, LM-1690, R-140017(LP、1986年)
Super Fuji Discs FJSP-255(CD、2016年)
「月夜の真空管」のつべは、『夢のはじまり』所収のヴァージョンは見つかりませんが、1986年録音のライヴが上がってました。2016年のアルバム『ただ一度の機会』に収められて世に出た音源。
須山公美子『ただ一度の機会』
Super Fuji Discs FJSP-254(CD、2016年)
『夢のはじまり』リリース直後のライヴをエンジニア、故・藤井暁が録音したテープから新たに編集。全て未発表音源。
演奏メンバー
清水一登:ピアノ、バスクラリネット、クラリネット、ヴィブラフォン、パーカッション
原田節:オンドマルトノ、ピアノ、アコーディオン
飯島晃:ギター、マンドリン
溝口肇:チェロ
斎藤ネコ:ヴァイオリン
寒河江勇志:ベース
須山公美子:ヴォーカル、アコーディオン
豪華なメンツですが、わたし的にはとくに、日本におけるオンドマルトノ演奏の第一人者・原田節の参加が驚きです。
『夢のはじまり』については、こちらの御記事
で、正しく、深く、理解できるのだと思います。
じつは、これを機に、京都の、変身キリンや須山の 1st.、2nd. を出したゼロ・レコードや、西宮のかげろうレコードのことを書こうとしたのですが、とても私の力で出来る仕事ではありませんでした。
1980年代は私には解らないです。ニュー・ウェイヴとかノー・ウェイヴとかいわれるものをいろいろ聴く度に、どう価値づけたものか、その場の空気に身を晒した者にしかピンと来ない要素が大きすぎます。
根っこにパンクがあるバンドは、とくに。
カトラ・トゥラーナとアフターディナーが好きといっても、この2つのバンドはシーンからはむしろ逸脱してたのではないか。
須山がソロ以前に在籍していたバンド「変身キリン」は、パンクの要素が大きいです。
今村空樹*1のバンド「ヴィオラ・リネア」は、もちろん今村自身の主宰するレーベル「かげろうレコード」からのリリースがありますが、その後1985年にファンタン・ラトゥール・レコードから出たアルバム『シギリア・レディ』*2*3所収の曲を貼ります。
Viola Renea "Syguiria Lady"
Fantin Latour Records FLR-02(LP、1985年)
追記(2020年04月15日)始め
↑に貼った Viola Renea の動画が非公開になりました。
代わりに、というより新たに見つけた重要な動画として:
こんなオムニバスが出てたのか:
https://www.discogs.com/ja/release/1052048-Various-Aura-Music
"Aura Music"
Kageroh Record 0006、Zero Records 番号なし(LP、1984年)
A面が「かげろう・サイド」、B面が「Zero Side」。
参加アーティスト
かげろう・サイド:He Was、Neo Museum、Viola Renea、佐藤薫
Zero Side:少年ナイフ、須山公美子、Ché-SHIZU、山崎春美 With Fragments
追記終わり
ゼロ・レコードとかげろうレコードとは交流があったようで、↑の目目連氏の御記事にあるとおり『夢のはじまり』にヴィオラ・リネアの迎良久が参加していますし、そもそも変身キリンのデビュー・シングルに今村がゲスト参加しています。
「2004年の変身キリン」というバンドがあったと知りました。
メンバーは、須山公美子、大熊ワタル、小間慶大、関島岳郎、中尾勘二。
私はストラーダが好きなので、関島、中尾の名前に色めき立ちました。つべで「8月4日に」を聴きましたが、固より私はオリジナル変身キリン懐旧の感慨を持ち得べくもないし、2004年の音楽としてのヴィヴィッドさが目指されてもいない、と感じました。