徒然

Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank, and of having nothing to do:

 

いまさらもいまさら、どいまさらなんだけど、『不思議の国のアリス』は

「することが無くて退屈すぎる」

から始まる。

こっちは奉公先で子守りをさせられてるというのに。持て余すべき暇なんかいっこも無いわ。

日本の子守唄とヨーロッパの子守唄が全然違うのは当然で、日本のは、児童労働従事者による「労働歌」だし「恨み節」なのだ。

 

まあ『不思議の国のアリス』の書き出しがああなのは、急転直下めまぐるしいどハチャメチャへの導入、それとのコントラストのため、ではあるだろうけど。

 

 

四人囃子は歌詞がつまらない(というか、歌詞は、彼ら自身にとっても、洋楽耳の延長で日本のプログレを聴く当時の聴き手にとっても、関心事ではなかっただろう)が、「おまつり(やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)」の歌い出し

なにもすることがなくて

って、ふつうに「ニヒリズムノンポリ」ではあるだろうけど、もしかしたら『不思議の国のアリス』冒頭を踏まえてないだろうか?*1

*1:追記 2024年04月04日

その後歌詞を読み直して、「幻想に終わった『あのころ』を心の中でどう処理するかについて、この詞の作者は誠実過ぎるゆえに困惑してる」と思えて来た。「つまらない」で片してはいけなかった。