とおいわらべうた

ボニージャックス「とおいわらべうた」が、NHK 新ラジオ歌謡の中で一等好きだったんだけど、ウェブ上に情報が見つからない。

2000年代前半か中頃。

 

曲調は暗く、不気味ですらあったが、合いの手的に入るコール・アングレの短い節(ふし)が、跳躍進行を含んで鋭角的、簡潔にしてメロディアス、だった記憶がある。

 

いっぽう歌詞は、「あの子が欲しくてじゃんけんぽんで はさみで負けて取られたあの子」(不正確な引用)のくだりが、花いちもんめのルールに照らして状況が釈然としない、と思った。

花いちもんめのルールだと、「欲し」いというからには「あの子」は相手チームにいる筈なのだが、「取られ」るためには味方チームにいなければならず、矛盾する。

「あの子を巡って自分と誰かがじゃんけんをして、負けた」ことを言おうとしてると取れるのだが、花いちもんめはチームとチームが競うのだから、個人間の三角関係を準えるのに、そもそも相応しくない。上述のルール上の矛盾も、この無理やりな準えが招いてると見える。

 

といって、私は花いちもんめのルールを正しく理解してるか覚束ない。岩波文庫「わらべうた」にはもちろん「花いちもんめ」が採録されていた。ルール解説に

「子を皆取った方が勝ちとなる」

とあったと記憶する。でもこれだと全員勝つことになるのでは?

A側の子がB側に取られたらB側の子になる、のではないのかな?

花いちもんめって、何がどうなったらゲーム終了なんだっけ?

 

「ダークダックスじゃないほう」と憶えてたのだが、もしかするとデューク・エイセスだったかも知れない。