カバはサハラ以南のアフリカのいきもの。もともと日本にいなかったのだから「河馬」は訳語にちがいない。
「1817年までに編纂されたドゥーフ・ハルマに、オランダ語: revierpaard(rivierpaard の古形 < rivier(河)+ paard(馬))の訳語として現れる」
ここに貼らないけど、ある記事によると、学名「カバ」は
「ドイツ語でFlusspferd=Fluss(河、川)+Pferd(馬)から来ているようです」
英語 hippopotamus はギリシャ語 hippopótamos の借用で、これは hippo(馬)+ potamós(河)。
オランダ語 rivierpaard、その古形 revierpaard、ドイツ語 Flusspferd、英語 hippopotamus、いずれも「河の馬」であり、この発想はいずれもギリシャに端を発する、というかギリシャ語 hippopótamos を、訳したり、借入したりした、ということなんだろう。
上に触れた記事によると
「エジプトのカバを説明する際に Herodotus(ヘロドトス)が用いた学術語だそうです」
ちなみにその記事で目から鱗だったのは
「meso」(中間)+「potam」(川)+「ia」(地名接尾語)
で、hippopotamus と mesopotamia が potam を共有してるのだった。