Jon Anderson

Jon Anderson さんお誕生日おめでとうございます。

 

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たまたま、友人の「プルーンを紹興酒に漬け込んだ中国のお菓子」についてのブログを読んで、私って今までに「本当に美味しい食べ物」に出会ったか、覚束なくなってました。

どちらかというと何を食わせても美味しいと言ってしまう奴だし、心底美味しいと思ったものは数限りありませんが、いっぽうで、未知の、私にとっての「プルーンを紹興酒に漬け込んだ中国のお菓子」がどこかで私を待ってる、という思いがあります。

同時に、今までに「本当に美しい音楽」に出会ったかについても…こちらはいつも決まってまず David Bowie 'Moss Garden' が思い浮かぶわけですが、他にもあるはず…と思い巡らしているところでした。

 

そこに、今日が Jon Anderson の誕生日、という記述を見掛けて、

 

 

プログレ聴き始めの頃、そこに求めていたひとつに「桃源郷」がありました。

この世ならぬ世界に陶然となる。「シュール」とか「幻想的」とかのワードをまだ積極的に有効と思ってた頃。

 

エスがいちばん好き、という時期がありました。そしてイエスはわたし的に「Jon Anderson のバンド」でした。

エスの多義的な音楽の中に、ことさらに「桃源郷」の要素を聴き取ってた。その要素を、ロックのバンド・サウンドという夾雑物を取り去ってもっと純粋に、もっと徹底的に踏み込んで示した音楽として、Anderson の 1st. ソロ・アルバム "Olias Of Sunhillow" の冒頭6分40秒間ほど、つまり

1. Ocean Song

2. Meeting (Garden Of Geda) / Sound Out The Galleon

の2つのトラックは、私の「プルーンを紹興酒に漬け込んだ中国のお菓子」だったじゃないか!

 

"Relayer" リリース後の 1975~6年、イエスの各メンバーがそれぞれソロ・アルバムを出しています。

エスでの各メンバーの役割が腑分けされる思いです。Anderson のこのアルバムはその中の1枚なわけですが、Chris Squire "Fish Out Of Water" との対比で、イエスにおいて Squire は音楽担当、Anderson はラリパッパ担当、と判ります。

 

1970年代への羨望を新たにします。現代には、才能のある音楽家が、多様にそれぞれに、たくさんいて、それで私は幸福ですが、でもアンダソンやフリップやゲイブリエルに対してみたいに没入できる対象というと、誰だろう?

 

折しも、Nazareth "Hair Of The Dog" についてのブログ記事を読み、そのジャケ絵の画家 David Fairbrother-Roe を思い出してもいました。"Olias Of Sunhillow" のジャケ絵を描いた、その人です。