Thieves' Kitchen

私の CD 棚のクラシック>イギリスのコーナー、年代順に並んだ「パーセル」の次が「ブリテン」なのだ。

その間、イギリスの作曲界は何をやってたのか?

外タレで間に合わせてた気配もある。ヴェーバーとか。メンデルスゾーンとか。

 

ただ、エポックメイキングな発明(12音技法とか)で音楽史に名を残す人はいなかったかもだけど、音を重ね・連ねるのに、そういうシステムに縋ることを必要としない、拠るべき美意識を持ってた、といえるのかも知れない。

 

本当に主観だけで書くのだけど、Thieves' Kitchen のメロや和声の流れを聴くと、その影響元をロック史に探すより、アイアランドとかフィンジとかから受け継いだもの、と感じてしまう。

似てるといってるのではない。メロや和声を紡いでゆくのに、システムに沿って首尾一貫するというより、美意識を信用しこれを瞬間瞬間に働かせて音を択んでゆく、という姿勢に思えて、これがイギリス伝統の気質なのかな、と。

 

ちょっと古いですが、私個人的にこのバンドとの最初の出会いであったアルバム "The Water Road" (2008) から。

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