「1以下」とケチを言わずとも雲量「0」、完全無欠の快晴は、ずいぶん久しぶりな気がする。
数日前、月を見る。しばらく月を見てなかったことに気付く。
暮れ残った空の地平近く、くっきりと。
三日月があんなに立ち上がった姿を、見た記憶がない。
太陽が秋分点を通り過ぎたところだから、日没時に月と太陽を結ぶ線*1と地平線の作る角度が小さいんだ。
その公共施設の建築現場は傾斜に掛かってて、裏手の道は弛い坂になってて、下りきると1階の床が私の目の高さにある。
壁面は垂直に切り立って、1階の床のさらに下1.5㍍まで露わになってる。そこから繋がり出てそこを這いずる配管の、枝分れのいくつかが真上に向かって、その先端、将来裏庭の地面になるのであろう高さに、蓋が付いてる。
その佇まいが美しいので、このままで竣工ということにしてもらいたいと、私は内心願う。
写真に撮っておきたいのだけど、手段がない。