フランソワ・アンドリュー

ツイッターで #かけがえのない私的名曲 というハッシュタグを見掛けて、一も二もなくこの曲を思った。

フランソワ・アンドリュー François Andrieu の二重バラード「武人たち、恋人たち/おお、あらゆるメロディの華」。

この曲、この演奏については当ブログで一度書いたが、つべに上がってるのを知らなかった。

マショーの死を悼んで書かれた。2つの声部が同時進行で別々の詩を歌い、最後に「いとも貴なる歌びとマショーの死を」で合流する。アンドリューはマショーの一世代下で、技法も違う人だが、「マショーの死を」の箇所だけ、マショー風の和声が施されている。泣かずにいられない。

David Munrow / The Early Music Consort Of London の演奏が、節度をもって、静かに、曲の形を正しく示していて、しかも「詩」が宿っている。深いものを言い当ててる。マンロウにせよ、ガーディナーにせよ、パロットにせよ、こういうのってイギリス人の気質なのだろうか? 泣けるのはマンロウのせいでもある。

 

加筆(2019年01月03日)始め

LP 3枚組ボックス『宮廷の愛』(The Art Of Courtly Love / The Early Music Consort Of London directed by David Munrow、1973年)の1枚目が「Vol.1 ギョーム・ド・マショーとその時代」で、その〆がこのアンドリューの2重バラードなのでした。

3枚分売された廉価盤が実家にありました。

加筆終わり

 

つべで「Armes amours / O flour des flours」で検索すると、けっこういろんなグループが演奏してる。

 

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