カレーライス?ライスカレー?

こちらのアンケート

に回答差し上げようとして、ハタと困った。

私の保護者は「ライスにカレールウを掛けたもの」の呼称として、たんに「カレー」と言ってると思う。殊更に「カレーライス」または「ライスカレー」と言ってるところを思い出せない。

 

「カレーライス」と「ライスカレー」とが同じ物の別の呼び名だとして(それぞれ別物という説もあるようだ)、なぜこの違いが生じるのか?以下、事実に即した検証ではなく、私の勝手な想像で探ってみる。

ただ、御ツイのアンケートでは、世代的に、昔の世代ほど「ライスカレー」と仰る方が多い、ということが問題にされてると思うけど、そこの理由は、私には判らない。

 

①食習慣として

日本では、カレーの食べ方といえば圧倒的にカレーライスなので、「ライスの食べ方としていろいろあるうちの、カレーを掛ける食べ方のやつ」=「カレーライス」となる。

これが、カレーの食べ方に多くの選択肢のある文化圏では、「カレーの食べ方としていろいろあるうちの、ライスに掛ける食べ方のやつ」=「ライスカレー」となる可能性がある。

私個人の感覚としては、私は「カレールウの掛かったライス」を食べるのであって、したがってあれは「カレーライス」だ。「ライスカレー」は不思議に感じる。「ライスに掛けたカレールウをお召し上がりになるのだろうか?」と。

 

②言葉として

日本語の語順としては「カレーライス」が妥当だ。ここは議論の余地がない。

英語の語順をそのまま移して「カレーライス」または「ライスカレー」の語順が決まる、ということはあるかも知れない。

curry and rice や curried rice から「カレーライス」。

rice with curry から「ライスカレー」。

 

いや、逆だろうか?

カレーライスは日本独自の料理で、英語の curry and rice、curried rice もこれを指す。

curried rice なら、これは rice であって、curry はその調理法、主か副かでいえば rice メイン curry 副だけど、curry and rice だとどっちが主どっちが副というのはないし、rice and curry という言い方もあるにはある。

でもじっさいには curry and rice の語順の方がポピュラーだ。日本語の「カレーライス」が先にあって、これをなぞってる、のかも?