2つの謎に出会いました。
Ⅰ.
この御ツイートは意味が宙に浮いています。
多重録音はスローライフ。
— Yasushi_SAKAI (@fomalhaut) 2018年5月8日
いつも、酒井氏の御ツイートの特徴のひとつは「明晰さ、曖昧さのなさ」です。が、上掲の御ツイートは逆に「謎の提示」です。
ここでおっしゃる「多重録音」が、「複数奏者によるのではない個人作業」という点にウェイトを置いていわれてるのか、「一発録りではなく多重」という点にウェイトを置いていわれてるのか、意味合いを取りかねるからです。
例えば、対句的に
「多重録音はスローライフ、バンド活動はファーストライフ」
の形式であれば、「多重録音」の意味合いを絞り込めて、考えやすくなりますが、
「多重録音はスローライフ」
だけを立言されると、意味が拡散して、真偽の判定が難しい。
提示された「謎」解きに挑んでみます。
「バンドではない個人作業として」の意味だとすると、
「バンドのような爆発的燃焼はないがエネルギー効率は良い」
みたいな解釈が成り立ちます。
「一発録りではない多重」だとすると、
「一発録りでは奏者は演奏の只中にいる。多重録音では客観的チェックが働く。『丁寧に手間暇掛ける』作業になる」
でしょうか。
ご本人に直接「どんな場面でお持ちになったお考えですか?」とお訊きすれば済むことではあります。
とにかくこういう言い切り型の立言に憧れます。かっこいいです。
「すべての男は消耗品である」
みたいです。
そいえばうちのバンマスの曲に
「クリーンネットはエンジェル」
というのがあります。SoundcloudにもYoutubeにも上げてませんが。
タイトルでありサビの歌詞ですが「夢の中で戸川純がこう歌ってた。夢だから意味は判らない」だそうです。「つるさんはまるまるむし」みたいなもんか。
そうだ、私にもある。 これの最終行。
「ロックは刺し箸である」
「刺し箸はロックである」だと物足りなくて逆にしたのでした。
Ⅱ.
今朝(05月09日朝)、NHKデータ放送「気象情報」→「レーダー拡大」→「広域」のレーダー画像の、図①の黄線の位置に、定規で引いたように完全な直線の雨雲が2本、細く鋭く、映っていました。
私が最初に見たのは「07:45」の画像で、それ以前のいつ時点からこの現象が起きていたかは判りません。
一帯に濃いブルーで表現された雨雲が広がる中、「20~30mm/h」を表す黄色が、茨城県東部から太平洋沖に、伸びていました。
黄線の縁は図②のように逆に雨量が少ないことを示す薄いブルーになっていました。
これがデータ処理段階のノイズでないとして、天然の気象現象として、こういうことは起こり得るのでしょうか?
逆に、人為(人工物を雨雲の中に打ち込むとか)によってこれを惹き起こすことは可能なのでしょうか?
どっちにしてもミステリーです。
この時、関東地方南岸(三宅島あたり)に低気圧、そこから東に温暖前線が伸びていました。
その後08:45ごろまで変わらずはっきりと見えていて、その後一帯の雨雲が弱まるのに伴って、この線も消えました。
消える間際には、黄線のあった位置が、雨雲に切れ込む雨雲のない線として残っていました。これの様子が、実際に強い降水が起きたために降水のポテンシャルが解消した箇所、というふうで、データ処理段階のノイズではなかったのだな、と思わせました。
ちなみに2本の線を西に延長すると交差し、その付近、図①の赤い✖1に朝霞駐屯地、✖2に横田基地があります。
これこそ、地学に造詣が深くていらっしゃる酒井氏に伺ったら、お知恵をお授け下さるでしょうか?