After Dinner 'The Room Of Hair Mobiles'

After Dinner 'The Room Of Hair Mobiles' を私はこれ

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のトラック18、1989年のライヴだけで知ってた(ここでは曲名が 'The Room Of Hair-Mobile' になってる)。そのつべが、削除されたのか、見つからない。

(にしても最近上がってたやつはやけに音質がクリアで、音像が音場に埋もれず粒立ってた。何のエディションだったんだろう?)

 

その代わり、これを見つけた。 

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これがオリジナルかな?

 

削除された1989年ライヴはもっと、諦念のように密やかで、放心のようにゆるやかで、黙り込みがち。

時間の持続、静寂の持続がまずあって、楽想の断片がそこから浮かび上がり、次の断片が隣り合って来たり、途切れて静寂(バックグラウンドのSE)に還ったり。

真正のインスピレイションに拠る楽想はいつも「断片」の形を取る、という佇まいの、造形と、室内楽的ソノリティ。

曲がカデンツに随って進行するというより、時間の流れがあって、そこに断片がポン、ポン、と置かれていく感じ。

静寂の持続、そこを流れる時間、が一方の主役になってるという点で、1989年ライヴは、オリジナル版を素材に使った別曲、というべきだ。

アコアスが「美の極致」と言われたりするのがくそいまいましく、「本物の審美とはこれのことだ」と示すつもりでつべを探したのだけど。

音楽にはこんな奇跡が起きることもあるのだ、という、極美の作曲と、極美のアンサンブル。

この曲のこのライヴは「時間論」、と感じるのは、もしかしたら、音だけで聴いてるからで、あるいは所作を伴っててその都合で間が多くなってる、のかも知れないが。