The Who と Genesis の影響関係って?

"The Lamb Lies Down On Broadway" が、たった1年前の "Quadrophenia" に全く影響されずに済んだとは思えない。

2枚組コンセプト・アルバムなこと。青年の遍歴がテーマなこと。

"Quadrophenia" のあの明確なライトモティーフの設定とその処理が "Broadway" に継承された、と言えるかどうかは、微妙。「モティーフの処理の巧みさ」はもともと Genesis の特質なので*1

あと、Peter が一人で作詞(Townshend は作曲も)し、独断で進め、他のメンバーとの亀裂を生じたことも、共通点。

 

Peter Gabriel のセカンド・ソロ・アルバム(1978年、通称 'Scratch')のオープニング曲 'On The Air' 。

折返し(1分05秒目)の、

On the air

On the air

が、”Quadrophenia" 所収 'Bell Boy'の折返し(1分30秒目)、

Bell boy!

に似てることに気付いた。

曲全体としても、ロックなアレンジとか、カーム部分の挿入とか、影響されてるようにも聴こえる。

ロックな、The Who っぽいかも知れないアレンジということでいえば、Gabriel のファースト・ソロ・アルバム(1977年、通称 'Car')所収 'Modern Love' 'Slowburn' こそそうだし、'Slowburn' 'On The Air' でのシークエンサを使ってる(っぽい)シンセは、”Who's Next" 所収 'Baba O'Riley' が大元と思える。The WhoGenesis ないし Gabriel の影響関係って、あるのかないのか。

 

 

その他の「影響関係」有り体にいって「パクり」ネタ。

これ (1971年)

の6'07"~が、これ(1972年)

の0'42"~と、これ(1986年)

の0'00"~に似てる。

 

これ(1967年)

の歌メロの歌い出しが、これ(1974年)

の歌メロの歌い出しに似てる。

 

これ(1969年) 

の0'00"~が、これ(1972年)

の0'00"~に似てる。

但し、

'The Court Of The Crimson King' が、キーが Em、出だしのコードが D、つまり「7度始まり」*2

なのに対し、

'Circle Of Hands' の始まりの C はそのままこの曲のキー。

 

これ(1967年)

の2'49"~3'01"が、これ(1968年)

の0'39"~0'44"に似てる。

'Hush' はもともと Joe South の作で、最初 Billy Joe Royal のために書かれ、1967年8月~11月にヒットしてる。つまり「サージェント・ペパーズ」の後。翌1968年 Deep Purple がカヴァー。South 自身も1968年に歌って録音してる。3つのヴァージョンとも、同じ「ナーナナーナー」のイントロを持つ。

 

今日たまたまある方のブログで知った、やなせなな「さくら」の歌い出しのメロが、Billy Joel 'Piano Man' に酷似していた。

*1:ここ

では、両者に共通点はほぼ無い、と言ったけど。

*2:追記 2018年11月26日

この時はこう書いたけど、この曲は、

ヴァースが Em、

間奏というかインスト部分が D、

それを繋ぐのがイントロ=サビ、

というべきだ。