すでに形がありじっさい活動してるバンドにヘルプで加わるだけだと思った。
なので気が楽だった。
ライヴをいくつかこなした後、ハタと気付いた。
そのバンドは私の加入前、キーボードパートは打込みで、ドンカマありきで他のパートがそれに合わせてた。その代わりに私が手弾きで入った。
後になってライヴの録音を聴いた時初めて、キーボード始まりの曲が大半、音響体をほぼキーボードだけで作ってる箇所も多いのに気付いて、足が竦んだ。
事前にそうと認識してたら、とても引き受けられなかった。
思い出話で済みません。
昨日の練習の録音聴いて解ったこと。誰かがミスっても、それはそこに至る、偶発的なきっかけ、それへの反応、相互の影響が幾重にも折り重なった最終的な「結果」だ、ということ。その子だけを責めちゃいけないということ。お互い聴きあい反応しあってる「場」の中で起きることだってこと。
— 新海智子 (@coccyx_T) 2012年9月21日
この時、テンポが1拍合わなくなって、その場では、何が原因でズレたのか、誰が正しいのか、判らなかった。
後で録音を聴くと、こういうことだった:
要因は、
①この箇所の出のきっかけがヴォーカルなこと。
②ドラムがパターンを叩き、2拍目にアクセントがあったこと。
ヴォーカルが風邪ひきで声をセーブしてて、きっかけが不明瞭になる。
ドラムの出が「探りながら」になって、1拍目のバスドラが弱くなり、かつ2拍目との間隔が狭くなる。
ベースが2拍目のアクセントを1拍目と誤認する。
ベースがドラムを聴くことによって1拍ズレて、次に、逆にドラムがベースを聴くことによってズレに気付きベースに合わせて修正する。
キーボードはドラムの出の段階でパターンを正しく把握しこれに合わせ、そのまま続行する。
フルートはキーボードを聴いてる。
この箇所はドラムはパターン、それ以外はベース含め「上物」としてそれぞれのフレーズを演奏してる。次の楽節は全パートともパターンで、2拍目のアクセントを全員で合わせる箇所なので、ここに差し掛かった段階でズレが如実に判る。
この時ドラムとベースは合ってるので、これが正しくてこれに対してキーボードとフルートがズレてるように見える。私は、自分が犯人だ、と思う。
ドラムは自分が「オチた」と思ってる。
でもベースが犯人というわけではなくて、ベースの誤認の原因はドラムにある。
でもドラムが曖昧になった原因はヴォーカルにある。
でもだからといって、それが理由でズレていいわけではない。
結局ツイートの結論になる。
あと。
リハでの会話を聴くと、「言文一致というけれど、これを徹底するとわけわからない」と思う。
私の一人称代名詞は「私」。
私のつもりでは「わたし」と言ってるんだけど、録音を聴くと「っちし」だった。
茨城ネイティヴの発音は「いばらぎ」(あるいはむしろ「えばらぎ」)と聞こえるが、当人は「いばらき」と発音してるつもりなので、標準語話者から「いばらぎ」と言われると、怒る、と聞いた。
「き」は [gi] 、「ぎ」は [ŋi] と発音し分けられてるが、東京人にはそれが聞き分けられない。ただ茨城ネイティヴでも若い方々にはその区別が判らなくなって来ているらしい。
逆のパターンも起きてるに違いない。
私の発音のつもりが他人からはそう聞こえてない、の例。私は「やってた」と言ってるんだけど、「やっつた」と聞こえる、と指摘されたことがある。京都の方からのご指摘。
まあ私の理想は「逆言文一致」で、むしろ話し言葉を書き言葉に一致させたい。
ちなみに、
「『茨城方言民俗語辞典』では『え』項を放棄して編纂している」
(Wikipedia「茨城弁」)
無茶な!