言葉の話題 2つ+1つ(加筆改題)

夢で「あわつきぼし(粟搗き星)」という言葉を聞いた。

目覚めてググったら、この言葉は見つからなかったが、こちらの御記事

の終りから2つ目の項目「μ1星・μ2星もしくはω1星・ω2星の和名」に「米搗き星」があった。

 

米搗き星 (こめつきぼし)

米搗き 麦搗き (こめつき むぎつき)

“米搗き星”は,岡山県六条院町と兵庫県姫路市で見つかっている名前。交互に光るように見える印象を,米を搗く時の動作に重ねている。

“米搗き 麦搗き”は岡山県小田郡。

 

 

この記事

の中程で、

《母娘という言葉が判らない。「母」「娘」は「誰から見て」の基準点が与えられて意味を持つ言葉なので、「女性とその娘」または「女性とその母」という言い方しかあり得ないと思う》

と書いた。

これはもともと、ある新聞記事についてコメントしたもので、その記事にたまたま「母娘」の語があったのでこれについて書いてるが、「親子」「兄弟」なども同様。

「兄弟」とは言い得ない。といって「はらから」は常用するには語感が生々しい。

「親子連れ」は、基準点となる者が、彼から見ての「親」と「子」を連れる、つまり3世代だ。

 

日本語固有の言い回しなんだろう、となんとなく思ってた。

でも英語の brothers だって、「基準点になる者から見ての兄または弟」の複数形という場合以外に、基準点を殊更問わず、ひっくるめて「互いに兄だったり弟だったりの数人」「兄弟達、はらから達」を指す場合がある。

 

英語はロジカルな言語、と決めつけがちだが、初学者にそういう例文が宛がわれるというだけで、ネイティヴ同士の会話はもっとグズグズなんだろう。

この記事

の最後で、

《英語の person と tense は「私」「今」を基準に語られる》

と書いた。

ところが最近こちらの御記事

で、Cat Stevens の曲名 'Father and Son' を知った。

てか Queen に 'Father To Son' があるじゃないか。

(ちなみに今の今まで 'From Father To Son' だと思ってた。)

 

 

「あわつき星」をバンド名にする。メンバーは私1人。

 

 

以下、加筆。

たまたまこの過去記事読み返してて自分に少し感心した:

後半、「クリシェで言えることはクリシェで済ませればいい。でもそれは作家の仕事じゃない」に続いて、

「作家は『クリシェで言えることは言わない』べきだ」

と書いてる。「作家たる者、クリシェじゃないものに高めるべきだ」とは書いてない。「在り来りを独創に仕立てる『嘘』のために、作家は、一般にヒトは、言葉を発するのではない」がこの一文の含意だろう。