落ちる夢

「落ちる夢」を2回たて続けに見た。物理的に落下する夢じゃなく、2つの夢がそれぞれに含むシーンが「落ちる」のテーマで括れる。

と文章を頭の中で練り始めたところまでが夢。イメージ豊かな記事を書けるはずだったが具体的に思い出せない。ワンシーンだけ、走り込んだ部屋がコンサートの真っ最中で、静寂を基調とする現代曲が演奏されていて、切らし気味の息遣いや後ろ手に閉めるドアの音を抑えるのに苦労する、というシーンが記憶に残った。客席に風格のある老人、演目の作曲者ジルベール・アミだった。ご存命だったんだ、と思った。

 

コンサートホールではなくバーのような場所。

その場の皆は、ある長さの時間、静寂を過ごして今に至っている。

走り込んだ私と、彼らとの間で、最弱音の基準線に落差がある。「抑えるのに苦労する」とは、その私の基準線を場のレヴェルにまで引き下げるのが先決、でもそれを即座には実現できない、というシーン。