私の記憶だと、ストラヴィンスキーとラヴェルは一緒にシェーンベルク「ピエロ・リュネール」(1911)の譜面を目にし、両者とも「いかん!」となり、ストラヴィンスキーは「3つの日本の抒情詩」(1913)を、ラヴェルは「ステファヌ・マラルメの3つの詩」(1913)を書いたのだった(いま改めてググると、譜面を見たのは「音楽評論家カルヴォコレッシ邸で」らしい)。
最近読んだ別の記事によると、ストラヴィンスキーはベルリンで実際に「ピエロ・リュネール」を聴いている。「いかん!」となって「3つの日本の抒情詩」を書いた。
ラヴェルはストラヴィンスキーから「ピエロ・リュネール」の話を聞き、また「3つの日本の抒情詩」を弾いて聴かされ、「いかん!」となって「ステファヌ・マラルメの3つの詩」を書いた。
Schoenberg 'Moon-Drunk' & 'Night' from "Pierrot Lunaire" Op. 21
Marianne Pousseur, Pierre Boulez / Ensemble InterContemporain
Stravinsky ”Three Japanese Lyrics"
1. Akahito ; Акахито ; 赤人
2. Mazatsumi ; Мазацуми ; 当純
3. Tsaraïuki ; Tcypайуки ; 貫之
Susan Nairicki, Robert Craft / Twentieth Century Classic Ensemble
Ravel "Trois Poèmes de Stéphane Mallarmé" 第1曲 'Soupir'
Jill Gomez, Pierre Boulez / BBC Symphony Orchestra
(追記 2018年04月02日 第2曲 'Placet futile' を貼ってましたが、ストラヴィンスキーに触発されてまず書き、彼に捧げられたのは第1曲なので、貼り換えました。第2曲はフローラン・シュミットに、第3曲はサティに捧げられています)
アルゼンチンのバンド Factor Burzaco のこの曲(2014)は「ピエロ・リュネール」を下敷きにしてる。
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